『山中現展 夢の領域』

影について 第二夜
「影について」 2009年               「第二夜」 1984年
© GEN YAMANAKA

 山中現(1954- )は福島県喜多方市出身の版画家です。東京藝術大学美術学部油画科在学中に小野忠重の集中講義を受けたことがきっかけとなり、木版画を手がけるようになりました。その後同大学大学院美術研究科に進み、野田哲也の研究室に所属。創作版画の巨匠、恩地孝四郎の抽象表現などから影響を受けながら作品を制作するようになります。

 モノトーンや淡い色彩、シンプルな構図の中にユーモラスな形体が漂い、無言劇を演じる画面は、独特の詩情をたたえており、高い評価を得ています。詩人・串田孫一との共作による詩画集『星火』、画文集『夢』、詩人・松永伍一との共作による詩画集『水の庭』は、言葉と版画が絶妙なハーモニーを奏でる佳品として知られています。

 この展覧会では、木版画をはじめ、水彩画やモノタイプ、ガラス絵、ドライポイント、油彩画、オブジェなども合わせ、初期作から最新作にいたる178点を展示。

 水彩画やモノタイプ、ガラス絵は透明感あふれる色彩と自在な形体表現によって、油彩画やオブジェは木版画を思わせる落ち着いた色彩やユーモラスな造形によって独自の世界を生み出し、ドライポイントは木版画にはないシャープな線表現を見せています。もとより評価の高い木版画に加え、それらの作品を共に展示することによって、山中の繊細な創作の全容をご紹介します。

 

2010年2月13日(土)~3月22日(月・祝)
9:30~17:00(最終入館は16:30)
会場:福島県立美術館(福島市森合字西養山1番地)
入場料:一般・大学生600円(480円)、高校生300円(240円)、小・中学生200円(160円)
お問い合わせ:福島県立美術館
tel. 024-531-5511 fax. 024-531-0447
※( )内は20名以上の団体料金
※休館日:毎週月曜(ただし3月22日は開館)

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