『場作り人はどこへ向かうのか』 秋田・LIVE SPACE 四階の場合
東北に拠点をかまえ、アート・スペースの運営やイベントのオーガナイズなど、交流の「場」を作る方々に、いまの東北のカルチャー事情を語ってもらうコーナー、『場作り人はどこへ向かうのか』。『北風』創刊号掲載の八戸・Life Style Designの武山拓さんに続く第三弾となる今回は、秋田のLIVE SPACE 四階のマネージャー・松田大次郎さんに訊いた。

_「四階」は秋田の街の真ん中にあって、アクセスもいいですよね。オープンしたのはいつ頃ですか?
立ち上げたのは一昨年の12月なので、ちょうど1年前くらいですね。動き始めたのは、一昨年の夏場。その時はトイレも何も無いスケルトンで、そこからウチのオーナーたちとバーカウンターとステージを作ったんですよね。そしたら、一回ライヴをやろうってことになって機材持ち込んで、キャンプ状態でしたね(笑)。
_当初、ここはどういったスペースにしようと?
色々込みの、パフォーマンスの場にしようというのが一番にあって。ステージがあって、ドリンクも出せて、パフォーマーとお客さんの距離感の近さの中でやるっていう。イベントの形態にもよりますけど、100人以上入ることもありますね。レゲエのパーティとかの時は、ステージも全部客席にして、スピーカーを奥に置いて、カウンターの前まで人がみっちりして踊ってたりとかありましたね。
_一応確認しておこうと思うんですが、ここが四階だから「四階」という名前なんですよね?
そう、それです。名前を付けたのはオーナーなんですけど、四階のスペースで、エレベーターもないので、ちょっとそこには負荷的な部分がありますよね? 四階まで上るというと何かきっかけが強くないと、ちょっとふらっとはいけない感じなんだけど、そこを少しがんばって上がるっていう意味合いもあるんじゃないかな。
_どんなイベントが多いですか?
バンドやDJイベントが多いですね。レンタルスペースとしてここはやってるんですけど、ファッション・ショーとか、タップダンスとかもやっていて、いわゆるライヴハウスとかクラブとかいう括りでないものもあります。手作りのゴスロリ・ファッションに身を包んだ人たちの発表会とか、大きな箱よりも、人の密度の高いところなので個性が際立ちやすい場所だと思いますね。
_バンドをやる人がここ数年でかなり減ったとよく聞くんですが、同じように感じますか?
うーん。そうですね、古株が多くて、始める人が少ない。何のためにやっているのか?ってことにもなるけど、発表するってことへの意識がしっかりないのなら、スタジオで練習してるほうがいいし、フラットに聴いてもらえる環境を求めて、秋田のバンドだけれど県外でライヴしてるバンドは結構多いですね。いまはヒップホップとレゲエに勢いがありますね。レゲエに関しては、若い世代と上の世代のつながりがすごく強いです。下の面倒をしっかり見るから団体の中でもシーンを守っていってるし、イベントの打ち方も上手いですよ。
_一昨年の12月にオープンしたということは、ライヴハウスとかがどんどん少なくなってきている逆境の中でのスタートだったのでは?
(笑)逆境ですね。実際問題、俺の兄は東京のライヴハウスで働いてるんですけど、一昨年からものすごい減ってきてるとも言っていて。何が問題なのかなぁと考えると、せっかくいいバンドで、お客さんが盛り上がっていても、スペースが埋まりきらないっていところで。もっとお客さんとパフォーマーとの距離が近くて、お酒とかも頼みやすくて、人の熱が伝わりやすいのが良いですよね。
_パフォーマーと観客との距離感について言えば、00年代に入ったくらいから、ライヴハウスではなくてカフェでのライヴのような形が増え始めましたよね。例えば、その延長上にこの四階があるとして考えた時に気になるのは、音響設備への意識かなぁと。
そこなんですよね。知り合いの飲食店のほうでも、アコースティック系とかオーガニック系のバンドを入れるとしても、ドラムは持ち込んでもらったり、スピーカーも急いで借りて、オペレーターも入れてってなってしまうので、やっぱり規模として20人くらいの生音で聴こえるサラッとした感じになってしまうみたいなんですよね。かといって何十万とかとるような、300人くらいの規模向けのクオリティの設備ではないんですけど、プロの方にもある程度納得していただける形にはなってます。
テキスト 富樫勲
LIVE SPACE 四階
現代社会において個性という個々の性格を持つ人々に自由な自己表現ができる場所として、LIVE SPACE 四階は存在しています。人はそれぞれ自己を表現する場所は様々で、仕事場、プライベート、絵画、ダンス等、沢山のツールを媒体に自分のやりたい事や楽しいと思う事を無意識の中でも表現していると思います。人が生きている以上個性というものがあり、互いに似ている人間はいたとしても、まったく同じ人間というものは存在しません。そんな、世界で一つしかない自分だけの個性を大切にし、応援する事をファーストコンセプトとして運営しています。
秋田県秋田市大町3-2-1 元サンケン北日本ビル4F
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